伝染性軟属腫(みずいぼ)
ポックスウィルスに属する伝染性軟属腫ウィルスによってできる、直径2-10㎜大のドーム型のできものです。小児の体、四肢にできます。好発部位は太ももの内側、脇、膝の内側周辺です。半年~数年かけて自然に消えることもありますが、接触することによりうつって数が増えてしまう事が多いです。そのため、少数のうちに治療することをお勧めします。治療はピンセットで取る方法が一番確実です。現在は痛み止めのテープをあらかじめ貼っておいてから、取ることができます。
ウィルス性疣贅(イボ)
ヒトパピローマウィルスが皮膚の角化細胞に感染することによって、イボが発症します。手のひらや指先、足の裏にできることが多いです。放置をすると数㎝まで増大し、難治性になるため早めの治療が重要です。治療は液体窒素を行うことが多いですが、症状によって内服薬や外用薬も組み合わせて行います。
小児湿疹・乳児湿疹
ドライスキンが原因の一つでできる湿疹です。保湿ケアを十分に行うことが重要になります。幼少期より、保湿を継続することでアトピー性皮膚炎の発症を抑えるという報告もあります。また、子供自身がスキンケアを自分でできるようになることを目指します。湿疹に対してはステロイド外用を行います。乳児期は口回りの食べこぼしで湿疹ができることもあります。湿疹を放置しておくと、さらにアレルゲンとなる食物が皮膚から入ってきやすくなりますので、丁寧なケアが重要です。